いつの間にか夏が来ましたが相変わらず毎日マスクでリップメイクを楽しめる時が一向に来ません。
にも関わらず私はまたリキッドルージュを買ってしまいました。リップなんて死ぬ程あるのにまた買ってしまった。ブランド側が買えと言わんばかりの可愛い色を出してきてそれに従っただけなので私は悪くないはず。
ということで今日はこれだけあるぞという自分への戒めも込めて手持ちのリキッドルージュをまとめてみました。
リキッドルージュとは
比較に入る前にリキッドルージュについてサラッとおさらい。
リキッドルージュとはリップグロスと口紅の効果を併せ持った液状の形態のリップアイテムです。チップやブラシ、スパチュラなどの塗布具が付いている容器が多いのが特徴。一本でリップメイクが仕上がるのがリキッドルージュのいいところです。最近はマスク必須なご時世もありティントタイプが人気ですが、私はティントが苦手なので今回紹介するものも全てティントではありません。
今回の比較商品
左から
・イヴサンローラン ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ ヴィニルクリーム(以下同ブランドをYSLとする)
・YSL ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ ウォーターステイン
・YSL ルージュ ヴォリュプテ ウォーター カラー バーム
・ボビイブラウン クラッシュド リキッド リップ
・マキアージュ エッセンスジェルルージュ
ほとんどYSLじゃないか!と言われそうですがたまたまです。YSLホイホイなのは認めます。あと余談ですがYSLは名前が長すぎる。
考察ポイントは発色・持ち・マスクへのつきにくさ、これらを最高値を5として独断と偏見で採点。マスクへの付きにくさは、私自身電話業務が多いのでリップを塗ってマスクをしたまま電話した場合どれくらい付くのか?で判断しました。あとは質感等の使用感ですね。
各ルージュの考察
※一部各名称を省略しています
◎YSL ヴィニルクリーム 407
発色 5
持ち 4.5
マスクへのつきにくさ 4
トータルバランスが良いのがこのヴィニルクリーム。私も3色買う程好きです。
濃厚な発色で時間が経つほど密着するのが特徴。艶もテカテカした感じではなく、滑らかな艶感で下品にならないのは流石YSL。
ティントじゃないのにそこそこ持つ。例えば純豆腐を食べても全体的にほんのり色が残るし、友人の結婚式で飲食を続けても1人だけリップの色が残っていたほど。そのまま塗るのも好きですが、指でぼかしながら塗ってティッシュオフして…を何度か繰り返して塗るとさらに落ちにくくなります。
マスクにもまあまあ付きにくいのでティントは嫌だけどある程度の色ツヤは残したい!って人にはこちらがおすすめです。
◎YSL ウォーターステイン 613
発色 5
持ち 4
マスクへの付きにくさ 5
頭からウォーターと名乗っているようにヴィニルクリームよりもサラッとしています。この水っぽさからは想像がつかない程の高発色はそれそそ韓国のティントにありそうな感じです。質感はセミマット寄りで保湿力は普通。
BAさんから教えて貰った裏技は普通の口紅を塗った後に液を薄く広げてコーティングする方法。実際にやっているのですが、確かにスルスル系の口紅も落ちにくくなるので基本的にはその使い方でよく使っています。本来の使い方なんてガン無視です。
ただ口に入ると結構まずいのと、ステインと謳う割には食事をすると縁しか残らないことが多々ある。ヴィニルクリームの方が全体的にほんのり色が残ることが多いです(私調べ)。でもマスクには1番付かなかったのでそこは満点。ヴィニルクリームよりもサラピタ感、マスクへの付きにくさを求めるならこちらです。
◎YSL ウォーターカラーバーム 02
発色 5
持ち 2.5
マスクへの付きにくさ 2
ウォーターバームというだけあってとても軽いですがその代わりに落ちる。今回の中では1番落ちやすいと思う。
この商品の利点は乾燥していても綺麗に色と艶が乗ること、付けていることを忘れそうな程の軽さです。看板商品のヴォリュプテシャインをリキッドにした感じなので発色はお墨付き。ただし、密着感が低く均一に仕上がり難いのと先端が太めで綺麗にラインを取りにくいのは惜しいところ。
マスクには結構付くので今は不向きですが、発色とそれなりの保湿の両立を求める時はこちらです。
◎ボビイブラウン クラッシュド リキッドリップ 01
発色 5
持ち 3.5
マスクへの付きにくさ 3
もけもけ変形チップにたっぷりとルージュが含まれているので、塗る時はしごいて点置きして擦り合わせるように付けると丁度良い発色になります。逆にいうとそれくらい発色は良いので公式が“もぎたて“と口にするのも無理はない。
こっくりだけど重くない質感は乾燥してシワに入り込むこともないし、私の嗅覚が正しければ無臭なので無難に使いやすいリキッドルージュです。
喋りすぎるとマスクにはちょっと付きますが、むっちりした仕上がりなのでメイクに深みを出したい人あるいはYSLの匂いが苦手な人はこちらの方がいいかもしれません。
◎マキアージュ エッセンスジェルルージュ RS318
発色 4
持ち 3
マスクへの付きにくさ 3
やっと薬局で買えるルージュが来ました。
これが最も艶感があって、グロス並のぷるんとした仕上がりです。逆に言うと粘度はあるのでマスクには普通に付いてしまいます。持ちも至って普通ですがYSLのウォーターカラーバームよりは持つ印象です。
でもこのシリーズはぷるんと感と透け感が暗めの色でも女性らしさをもたらしてくれる所が最高に可愛い。それにこの質感で塗り直しがしやすいのはさすが資生堂。
一塗りで色ツヤ文句なし!な可愛いリップにしたいならこちらですね。
耐久テストとしてリムーバーで落としてみた
いくら持ちがいいと言っても信憑性に欠けるのでティッシュオフではなく、リムーバーでどこまで持つのかやってみました。方法としてはビフェスタのポイントメイクリムーバーで、ひと撫でとします。
注:上から1〜3段目はヴィニルクリームの407.628.631の色違い。
ヴィニルクリームとウォーターステインはくっきりと残りましたが他は綺麗さっぱり落ちています。この2つは何度擦ってもなかなか落ちなくて2日程薄ら残りました。そこまで持たなくてもいいよ。
ボビイブラウンはリムーバーで擦ると意外とすんなり落ちます。割と落ち難いけれど落としやすい商品が良いならボビイブラウンは結構穴場かもしれません。
その他はテクスチャ自体が緩めなのでそのまま落ちます。
まとめ
◎発色重視
…そこまでどれも大差は無いです。というのも私が発色重視派なのでどれも発色に関する基礎体力はあります。マキアージュは少し透け感がある分薄く出る程度。もうこれは好みの問題ですね。
◎持ち重視
ヴィニルクリーム>ウォーターステイン>クラッシュドリキッドリップ>エッセンスジェルルージュ>ウォーターカラーバーム
ヴィニルクリームとウォーターステインはかなりいい勝負です。ヴィニルクリームの方が全体的に色が残ることが多いので1番にしましたがウォーターステインも日常生活であれば十分に持ちます。クラッシュドリキッドリップは質感の割には持続力は無い印象。
あとの2つは緩めなので飲食をするとそれに持ってかれます。
◎マスクへの付きにくさ重視
ウォーターステイン>ヴィニルクリーム>クラッシュドリキッドリップ>エッセンスジェルルージュ>ウォーターカラーバーム
どれだけ仕事で喋ってもウォーターステインはほぼマスク移り無し!サラッとしているから付きにくいのだと思います。
ヴィニルクリームも付きにくいですがクリーミーっぽさが少しマスク移りに影響しました。
クラッシュドリキッドとエッセンスジェルルージュは比較的重さがある為に付くことがしばしば。反対に軽くても密着感が低いウォーターカラーバームは付きやすかった為、マスクが手離せない今は不向きです。
比較は以上になります。
個人的な1番を上げるならヴィニルクリームです。全てにおいてバランスが良いので1本持っていて損はないリキッドルージュだと思います。
やはりマスクで隠れていても自分の精神衛生の為にもリップは塗った方が健全だなと。あとティントと違って蛍光色になったり乾燥もしにくいのでますますリキッドルージュにはお世話になることでしょう。
…でもこれ以上増やさないようにしたい。がんばれ私。
早くマスクをせずにリップメイクを楽しめるようにならないかな〜。
おしまい