このままじゃいけない 明日がいっぱい

あの子みたいにかわいくなれたら

5×20の円盤化が決定したので私の5×20の話をしてみる

「札幌公演初日のチケットが余ってるんだけどどうかな?」

 

これは約1年10ヶ月前、嵐のチケットが外れたと嘆いていた私に来たDMだった。

 

申し遅れたが私はジャニオタである。

嵐が13年くらい、途中で降りてまた戻ったHey!Say!JUMPはトータルする多分と8年くらいだがもう何年になるかわかんない。自担は櫻井翔くん、伊野尾慧くんである。

元々母親が少年隊やマッチのファンであり、立派にジャニオタ英才教育を受けた結果出会ったのが嵐だ。櫻井翔くんに一目惚れしてしまった小学5年生の夏。あの頃の彼はシュッとしてたなあ(決して今への悪口ではない)。

そこからズブズブとハマり、反対を押し切りファンクラブに入ったはいいが当たらない、当たらない。ついには嵐は私が嫌いなのか??となんともメンヘラな思考をする始末。ちょっとやばい。

大学受験を機にこれでオタ卒して最後にすると運動会の選手宣誓並みに声高らかに宣言してワクワク学校に登校したにもかかわらず、行ったら結局好きでオタ卒に失敗。そんなこんなでJUMP担に出戻りしたりとオタクをやっていたら目の前にやってきた嵐20周年の年。随分長くオタクをしてしまった。人生の半分ジャニオタ。こんなはずじゃなかった。でも楽しい事がない人生よりもうん万倍良いだろうと思っているからまあ良いだろう。話を戻そう。

 

待ちに待った20周年。その時点では未知数であった追加公演(後にand moreとなる)があるとはいえ私はとりあえず2018年冬のドームには行きたかったのだ。というかまあ毎年行きたいのだが。

でもチケットがご用意されなかった。もう死ぬ程見たこのフレーズ

 

抽選の結果、誠に残念ながら、お申込みいただいた公演のチケットをお取りすることができませんでした。

 

いや、取れよ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!と言いたいところだが取れないのが嵐。嵐と書いてチケット取れないと読む節があるとかないとか。

さすがにもう10年以上この文面を見ている為、涙が出るどころか笑いが止まらなくなってくる。人は一定の悲しみを超えると笑ってしまうようだ。中学生の頃はコンサートが当たらなくて毎日毎日泣いていたのに(マジ)、そこから8年も経つと笑うようになる。オタ活はメンタルを強くする。

でも一通り笑って、Twitterで当落を眺めていると「当選した」という呟きが目に入りちょっと嫌気がさしてくる。

ずっと応援してるのに節目の年でさえ見せてもらえないのかあ、応援することに意味があるかなあ そんなことを呟いた矢先、バイトの休憩中携帯が光る。フォロワーからDMだ。恐る恐る開けて目に飛び込んだメッセージ

 

「○○〜〜😂嵐の札幌公演初日のチケットが余ってるんだけどどうかな?」

 

2回目を疑った。

 

まず嵐のチケットが余ること。こちとら一枚もない!!

次にその公演が札幌だということ。さっぽろ、、、、??

 

札幌ーーーーーーーーー!?!?!?!?!?

 

札幌、北海道だ。北海道。遠い、遠い、北の大地。別名 でっかいどう。

 

いや、めちゃくちゃ嬉しい。だって行きたいもん。嵐のコンサート行きたい。その為に生きてきたと言っても過言ではない。

 

しかし戦場は北海道。公演時期は11月。

色んなことがオリンピック陸上競技勝戦のように頭を駆け巡った。

 

その時期は寒いのか??(いや、寒いだろ)

その時期は雪は降るのか???(過去に大雪)

飛行機飛ぶのか???(飛ぶから毎年この時期に北海道公演やるのだろう)

お金は足りるのか???(嵐当落1週間前にJUMPのコンサートを5公演抑えている)

 

ってかなんでよりによって北海道!!!!!!

 

笑うしかなかった。とりあえず笑っとけと思った。ひーーなんだか愉快なDMきちゃったwwwwと笑った。何ならそのDMが来る前に私はジャニオタ友達と「札幌なら余ってるし金額的にも積めるけど時期が時期だから無理だな〜」とLINEをしていたから尚更笑うしかなかった。

休憩明けには私がジャニオタと知るバイト先の人に 嵐外れたら札幌公演誘われたんですけど、○○さんだったら行きます???と笑いながら質問した。もうずっと笑っている。皆口を揃えて場所と季節を考えて行かないなぁ〜〜と答えた。

でも、万が一に備えるのがジャニオタ。百貨店でバイトしていたので冬は繁忙期。場所が場所だけに早めにまとまった休みを確保しなければならない。オタクの合間を縫ってバイトと学生生活をしていた私にとって休みが取れなくてコンサートに行けないのは死活問題。何が何でも休みはぶん取りたい。いや、取る。

SMAPファンの店長に素直に話し、もし行くことになったら4日程休みを貰えるか打診した。

 

店長「嵐でしょ!?それはいいよ!営業呼べばいいし!!!早めに言ってくれたら休んでもいいよ!」

 

まじか!!!!!!!!!

さすがジャニオタ。わかっている。この後もJUMPの分で半休やら連休取るのに。嵐の名を出すと休ませてくれる。嵐のネームバリュー半端ない。ひとまず店長には今週中に答えを出すと伝えた。

 

次に連絡したのは同行する母ではなく前述したジャニオタ友達だった。彼女もまた嵐が好きだ。とりあえず札幌は無理だと言っていたら札幌公演のお誘いが来たとLINEしてみた。

 

案の定笑われた。いや、それが正しい。

 

だって大阪や東京公演ならまだしも第3希望にも入れていない札幌公演だもの。そんなの急に誘われたら笑ってしまう。棚から牡丹餅というよりDMから北海道のチケットだ。(意味がわからない)

嵐のLove Situationという神曲にこんな歌詞がある。

 

“有り得ない幸せのチケット 握りしめたまま“

 

有り得ない幸せのチケットが今DM越しで私の前で揺れている。

なぜか同行ではない彼女にひたすら「行きたいけどなんで札幌なん😂😂😂😂wwwwwww」とLINEを送った。しまいには「こんなに悩むならいっそのこと誘わないで欲しかった気もするwwww」とも言い出す始末。バチが当たるぞ。

とにかく言い回しが違うだけでひたすら北海道に翻弄されて頭がおかしくなった私からのLINEを彼女は受け取り続けた。

あの時はすまなかった。

 

場所と時期だけに遠征を頻繁にしている流石の彼女も安易に勧めはしなかった。そりゃそうだ。場所は冬の北海道。ちょっと行ってくるわ〜〜🤟🏻🤟🏻🤟🏻じゃ行けない。冬の北海道遠征はコンビニ感覚じゃ行けない。北海道に翻弄される私を彼女は笑う一方で、一向に答えは出ず夜を迎えた。しかしオタク、念には念をと思いア○ホテルをネットで抑えた。善は急げ。キャンセルはいつでも出来る。あとは同行の母に話すのみだ。

 

バイト終わり、帰りの車内で母に自名義落選と札幌公演のお誘いがあることを告げる。

 

母「え〜〜〜札幌〜〜〜〜〜?????」

 

そりゃそうだ。以前から北海道に行きたいと言っていた母に「札幌だと当たりやすいらしいから旅行も兼ねて札幌申し込めば一石二鳥じゃん😙😙😙😙😙😙〜〜!!!」と呑気な事を言ったことがあるとはいえ、まさか本当に娘の口から札幌公演のチケットがあるなんて聞くとは思ってもみないだろう。私が一番そう思っている。嵐に会えるなら“いつでもどこでもいい”が本音ではあるが今回はそうはいかない。

 

帰宅後、私と母による嵐の為の臨時会議が開かれた。母は行きたいが場所が場所だし、追加公演があると言っているから今回は見送ろうと言った。

 

………………マジで?????????

 

耳を疑った。無かった筈のチケットが目の前にまで近づいているのに????諦める???追加公演なんてどれくらいあって、当たるかどうかもわからないのに?????まじで????すかさず私は2日ほど猶予を貰って飛行機と宿が取れたら行こうと説得した。

数時間前まであんなに札幌に翻弄されていたのにいざ諦めが見えると途端に燃えてくるのがオタク。このチケット逃したら絶対後悔する。12月からJUMPのツアーで全国飛び回るけどお金なんてバイトすればどうにかなる、でもチケットはどうにかするにも限界がある。それにこんなことにでもならないと年中夏でいいと豪語する人間が冬の北海道になんか行くわけがない。予想外の事が起きるのが人生でもあるし、それもまたちょっと面白そうだと思った。

そして何よりも嵐に会いたい、この一心に尽きるのだ。嵐のコンサートに行きたくて、辛くても生きてれば嵐に会えるかなと思ってただそれだけで生きてきたからお金がどうとか、寒さがどうとか、行ってしまえばどうだっていいのだ。そこに5人がいれば金欠な事も、寒さも関係ない。嵐に会う、それが私にとって重要なのだ。

 

くどすぎる私の説得に折れた母はとりあえず明日旅行代理店に空きがあるか確認すると口にしたのでとりあえずDMをくれた子にその旨を伝え了承を得てその日はなんとか眠りについた。まあ全然眠れなかったけどとりあえず眼球に瞼を被せておいた。長い瞬きだ。

 

翌日も来たるツアーの為にバイトに出勤していた。案の定出勤すると色んな人に嵐どうなったの?と聞かれる始末。いや、正直わからん。今嵐が巻き起こってるからこの先どうなるかなんてわからん。どうなるんでしょうね〜?としか言いようがない。

 

ソワソワしながら昼休憩に入ると母から連絡が来ていた。そこに飛び込んできたのは

 

【木曜日出発で飛行機とホテル込みで約4万で抑えました。なんとか行けそうです】

 

まぁーーーーーーじでーーー!?!?!?

 

笑うしかなかった。確かに説得したのは私だが嵐のコンサートは日程が出た途端にホテルや交通網が埋まる為難しいと思っていたのだ。でも母は抑えた。やっぱりベテランは違うなあと思った、多分初めて母の偉大さを感じたような気がする。こんなことで偉大さを感じてすまない。

 

あっはーーーーー!!!本当に行くことになっちゃった!!!!!なんかこの1年で5大ドーム制覇しちゃう!!!!5大ドームなんか制覇しても人生の何の役にも立たないよ!!!!でもここまで来たらもう行くしかない!行こう!!

 

とりあえずDMをしてくれたフォロワーと昨夜狂気のLINEを送りつけていた友人にも連絡した。

フォロワーは良かったー!となかなか譲り先が見つからない北海道公演がどうにかなって安心している様子だった。こちらはてんてこまいです。友人には案の定また笑われたけど、レポ待ってるからな?早々と送り出してくれた。始まりからトンチキな遠征話とレポを待つ彼女の為にも私はなんとしてでも札幌ドームへ飛ばなければならない(無駄な責任感)。

 

昼休憩から戻り、店長にも予定通り休暇を申し出た。報告した時、なぜかちょっと嬉しそうに良かったねーー!!いってらっしゃい!しっかり見てくるんだよー!と言われた。私の周りの人間、送り出すの早くない????

でもそう言ってもらえる環境はそうないので有難く受け取ることにした。店長がスマオタで良かった。バンサイ。

 

あらゆる人からの楽しんできてね!という見送りと本当に行くの!?という疑問をキャリーケースに詰め込んで私は北海道へ飛び立った。

まあ当日現地でも色々()あったものの、終演後遥々北海道まで見に来て良かったと自然と口からこぼれた程良いコンサートだった。なんならこんなの実質無料だとも思えた。

 

ガチガチの初日厨ではないが、一度しかない20周年ツアーの船出をこの目で見て感じられたことは13年応援してきた中でも5本の指に入る程幸せな時間だった。やはり行って後悔する現場などないのである。特にイベントが軒並み中止となる現在は強くそう思う。現場は行ける時に行くべきである。

 

まあでも急に思いもよらない北海道公演ちらつかせは体には良くないのは確かだ。今同じことやられても多分また笑ってしまうけど、まあ私のことだからどちみち飛ぶんだろうな。5大ドーム制覇したのでもうどのドームが来ても怖くない(威張ることではない)。

 

そして来月はやっとそのツアーが円盤化するので楽しみで仕方ないです。公演中ずっと泣いていたせいか記憶と風景があやふやなので答え合わせをしたいと思います。活動休止までにもう一度会えたらいいな。

 

ということで「ARASHI Anniversary Tour 5×20」皆さん買ってください

 

 

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